認知症と上手につきあうケアと予防の方法【ニンチケア】
検査,診断

検査・診断の方法……MRIやCTスキャン、認知症テストや評価スケール

認知症の診断はMRIやCTスキャンなどの画像による診断と、問診や認知症テストによる診断があります。

画像診断で認知症の原因となる病気を診断

脳の構造を調べるにはMRIやCTスキャンの検査が行われ、脳の働きの様子を調べるにはSRECTやPETの検査を行います。

脳の働きと脳の構造を調べることによって、より正確な診断ができます。

MRIやCTスキャンによる検査でわかること

MRIやCTスキャンによって、脳の構造を見ることができ、脳の萎縮があるかを確認します。

また、腫瘍や脳梗塞などの緊急の治療が必要となるものがあるかどうか確認します。アルツハイマー型認知症の検査では、脳全体だけでなく海馬や側頭葉の萎縮も確認します。

SPECTやPETによる検査でわかること

SPECTやPETの検査では、脳の血流を確認します。アルツハイマー型認知症は脳全体の血流が低下しますが、脳血管性認知症では、多発性・びまん性の血流低下がみられます。この検査は発症して間もない場合などに行います。MRIやCTスキャンでは発症して間もない場合は診断できないのです。

記憶力や認知機能をテストで確認

記憶や見当識、計算などの能力を確認するテストが多くあり、テストによって調べる能力が違っています。

また、そのときの体調や気分によって、結果が異なってくるかもしれません。自宅でテストを行う場合は、あくまでも目安ととらえ、心配な場合は病院でしっかり検査をしてもらうことをおすすめします。

改訂版 長谷川式簡易認知症評価スケール

日本で認知症の診断に幅広く利用されています。長谷川和夫氏により考案されたテストです。下記のような9項目の質問からなり、日時と場所の見当識・短期記憶などについて調べることができます。

改訂版 長谷川式簡易認知症評価スケール
質問内容
1 お年はいくつですか?(2才までの誤差は正解で1点)
2 今日は何年の何月何日ですか? 何曜日ですか?
(年・月・日・曜日が正解で各1点ずつ)
3 私たちが今いるところはどこですか?(自発的にできれば2点、5秒おいて
家ですか? 病院ですか? 施設ですか? 等の中から正しく選択をすれば1点)
4 これから言う3つの言葉を言ってみてください。後でまた聞きますので良く覚えておいてください。a)桜 b)猫  c)電車(各1点)
5 100から7を順番に引いてください。(100−7は?それからまた7を引くと?と質問する。正解1回にごとに1点。計2点。最初の答えが不正解の場合は打ち切る)
6 私がこれから言う数字を逆から言ってください。(6-8-2)(3-5-2-9)(3回逆唱に失敗したら打ち切る。各1点)
7 先程覚えてもらった言葉をもう一度言ってください。(自発的に答えられれば各2点。もし回答がない場合に以下のヒントを与え、正解すれば各1点)
A植物 b)動物 c)乗り物
8 これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言ってください(時計、カギ、タバコ、ペン、硬貨など必ず交互に無関係のもので行う。各1点)。
9 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください(途中でつまって、10秒待っても出てこない場合は打ち切り)。答えられた名前が5個まででは0点、6個で1点、7個で2点、8個で3点、9個で4点、10個で5点。

上記合計点数30点満点のうち、20点以下は認知症の疑いがありますので、病院を受診することをおすすめします。

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