認知症と上手につきあうケアと予防の方法【ニンチケア】
認知症ケア専門士

認知症ケア専門士……認知症ケアについてのスペシャリスト資格

認知症患者は全国に170万人以上いるとされています。高齢化社会を迎え、認知症患者は2020年には250万人を超えるとされ、認知症ケアに対する技術や学識などを備えた専門技術士が求められています。認知症ケア専門士は、認知症ケアの専門技術士の養成や日本の認知症ケア技術向上を目的とする民間資格です。テ

年間1万1千人以上が受験する注目資格

認知症ケア専門士は2009年の第5回試験には11,214人が受験し、2005年に行われた第1回の受験者数の2倍以上に増加しています。今後介護の必要性がより高まると考えられ、さらに受験者数も増加していくと考えられます。

また、この認知症ケア専門士資格は受験資格があり、5年ごとに更新しなければならないため、確実な技術や学識を持ち合わせていなければ取得・維持できない資格だと言えます。そして、認知症ケアのプロフェッショナルであることを証明する資格です。

受験資格

認知症ケアに関連する施設、団体、機関等において試験実施年の3月31日より過去10年間(第6回の場合は2000年4月1日〜2010年3月31日)において3年以上の認知症ケアの実務経験(教育・研究・診療も含む)を有する者。

試験の日程

年1回実施され、例年1次試験の筆記試験は8月、2次試験の面接試験は11月に行われています(試験日はいずれも日曜日に実施されています)。

第1次認定試験(筆記試験)試験内容

1次試験の内容は以下の通りとなっています。

1.認知症ケアの基礎

  • 認知症ケアの理念
  • 認知症の人の現状
  • 認知症の医学的特徴
  • 認知症の人を取りまく社会的環境
  • 認知症ケアの原理・原則
  • ケアの担い手
  • 認知症の予防
  • その他上記以外の関連領域

2.認知症ケアの実際機柄輜澄

  • 認知症ケアの視点と目標
  • コミュニケーションスキル
  • ケアの実践的プロセス
  • 認知症ケアのアセスメント方法
  • 家族への支援
  • 認知症の人のチームアプローチ
  • 認知症の人と身体拘束・虐待
  • 認知症ケアにおける倫理
  • 実例報告のまとめ方
  • その他の上記以外の関連領域

3.認知症ケアの実際供奮届澄

  • 身体的兆候の理解と対応
  • 行動・心理症状(BPSD)とその対応
  • 薬物療法の知識
  • リハビリテーション
  • 非薬物療法
  • 施設・在宅における環境支援
  • ターミナルケアのプロセスと対応
  • その他上記以外の関連領域

4.認知症ケアにおける社会資源

  • 認知症の人にとっての社会資源
  • 認知症の人に対するフォーマルケア
  • 地域での認知症高齢者の支援
  • その他上記以外の関連領域

第2次認定試験(面接試験)試験内容

論述試験

2次試験の内容は以下の通りとなっています。

1.認知症ケアの基礎

認定委員会から出題された実例について論述用紙に自分の意見を記述。

2.面接試験

1グループ6人での集団面接試験(テーマを与えられ、テーマに則した1分間スピーチとディスカッションを行う)。

認知症ケア専門士試験の合格率

認知症ケア専門士試験の合格率
催年 第5回試験
(2009年)
第4回試験
(2008年)
第3回試験
(2007年)
第2回試験
(2006年)
第1回試験
(2005年)
合格率(%) 53.8 59.1 44.0 64.9 49.4

認知症ケア専門士登録と更新

2次試験を合格し、認知症ケア専門士登録を行って初めて認知症ケア専門士として名乗ることができるようになります。

更新はポイント制となっていて、日本認知症ケア学会主催の講演会への受講や日本認知症ケア学会大会への参加、学会誌などへの論文発表が必要となり、5年間で30単位以上取得しなければ資格の更新ができません。

認知症ケア専門士試験の勉強法

「認知症ケア標準テキスト」を使用した受験対策講座が日本認知症ケア学会主催で行われています。また、認知症ケア標準テキストは日本認知症ケア学会にて購入できます(認知症ケア専門士第1次試験は、このテキストに準じた内容が出題されます)。

さらに上を目指すなら認知症ケア上級専門士を!

認知症ケア上級専門士は、認知症ケア専門士取得後3年以上たっている人で、専門士単位を30単位以上取得し、口頭発表や学会誌などへの論文を発表している人に、上級専門士研修会参加資格が与えられ、研修会終了で受験資格が得られます。

  • <知っておきたい認知症の基礎知識>原因・症状・老化の違いなど
  • <認知症に関する病気について>脳血管性・アルツハイマー・ピック病など
  • <認知症の予防と治療>介護・検査・診断・治療方法など
  • <認知症ケアに関わる介護資格>ケア専門士・(介護/社会/精神保健)福祉士など
  • <認知症コラム>サプリメント・相談窓口・運転免許取得/更新など