認知症と上手につきあうケアと予防の方法【ニンチケア】
認知症,家族

家族の認知症検査……嫌がる本人を病院へ連れて行くには?

認知症の症状が現れていても、かたくなに病院へ行くことを拒むという高齢者が多いということです。また、どうにか病院を受診して認知症の診断を受けても、今度はデイサービスに行きたくないという場合も多いとか。
病院に連れて行く方法は人によって違いますが、まずは家族が認知症について理解することが大切です。そして、家族みんなで協力して、本人を納得させて病院へ連れて行きましょう。

本人のプライドを傷つけないことが大切

病院へ行くことを拒むと、家族はどうしても「何もわかっていない」と決め付けてしまいます。認知症の初期症状では、自分の症状に気付いている場合が多いそうです。本人は「病気ではない」と思い込みたいのです。

また、認知症と診断されるのが怖いという気持ちもあります。認知症の人は物忘れや最近の記憶がなくなっていたりしますが、感情は以前と変わらず保っています。感情は豊かなのです。

どうしても家族は、本人の間違いを正そうと、叱ったり説得したりしてしまいます。強制的に何かをさせることは、本人のプライドを傷つけることになってしまいますので、本人を納得させることが大切です。

どのように病院に連れて行ったらいい?

人への対応は十人十色です。認知症の人を病院に連れて行く方法も、人によって違います。その人の性格などを考慮して、方法を考えなくてはなりません。

子供や孫の力も借りましょう

夫や妻を納得させられない場合には、子供や孫に力を貸してもらうという方法もあります。特に女性ならば息子、男性ならば娘の説得には弱いものです。

「お母さんの体が心配だから、自分のためにも病院に行って欲しい」というように、気持ちをこめて言ってもらうことが大切です。

「おじいちゃんに長生きしてもらわなきゃこまるから、病院に行って」と孫がお願いして首を縦に振ってくれたという場合もあります。

かかりつけ医にも相談してみましょう

かかりつけのお医者さんがいる場合には、「70歳を過ぎたら、誰でも一度精密検査を受けていますよ」などと声をかけてもらう方法もあります。信頼しているお医者さんであれば、本人も納得してくれるかもしれません。また、病院嫌いの人の場合には、「市から健康診断のお便りがきた」などと言ってあげるのも良いでしょう。

デイサービスに気持ちよく行ってもらうには?

デイサービスに行くことを拒む高齢者が多いです。本人の認知症の進行を遅らせるためにも、家族の介護の負担を減らすためにも、デイサービスを活用したいですよね。

デイサービスに行くことのメリット

デイサービスでは送迎・入浴・食事・レクリエーションなどのサービスを行っています。家に閉じこもってばかりいては、認知症が進行してしまいます。

ほかの利用者とコミュニケーションをとることや、さまざまなレクリエーションに参加することは、脳の活性化につながり、認知症の進行を遅らせる効果があります。友達ができたり、自分の役割を与えられるなど、生きがいを見つけることもできます。

また、家族の心と体の負担を減らしてくれます。数時間でも、介護から離れて自分の時間を作ることは大切なことです。そして、介護保険の給付対象となっているので、経済的な負担も大きくはありません。

最初は誰でも不安です

デイサービスへ連れて行きたくても、なかなか行ってくれないという場合には、最初は家族も一緒に行ってあげましょう。誰でも初めての場所に行くのには不安があります。

そして、本人の好きなことや、それまでしてきた仕事についてデイサービスの職員に伝えておきましょう。自分の好きなことに関する話をすることは楽しいものです。または「お風呂に行こう」と誘ってあげるのも良いかもしれません。

一度行くことができれば、徐々に友達ができたり、仲の良い職員ができたりして、気持ちよく行ってくれるようになります。デイサービス内での役割を与えられ、「自分が行かなければ」と責任感のわく人もいるようです。

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